A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 2011年調査を開始
- 公共機関ホームページアクセシビリティの指標を提供 対象サイト106追加 -
【プレスリリース】 報道関係者各位
2011年7月11日
アライド・ブレインズ株式会社
アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:内田 斉)は、公共機関ホームページのアクセシビリティ対応状況を明らかにする「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査」の2011年度調査を開始いたしました。
本調査は、アライド・ブレインズが独自開発した解析ブログラム「CRONOS2(クロノス2)」を用いて対象公共機関ホームページの全ページ、全ファイルを解析し、利用者の使いやすさから見たホームページの品質を指標化するもので、2006年より毎年、公共機関ホームページのべ約2,700サイトを評価してきました。
調査開始から6年目を迎えた2011年度は、調査対象を大幅に拡充し、合計822サイト(昨年比106サイト増)の調査結果を発表する予定です。
アライド・ブレインズは、本調査結果をより多くの公共機関ホームページの品質向上の指標としてお役立ていただき、「誰にとっても使いやすい」ホームページが普及することを目指してまいります。
「A.A.O. ウェブサイトクオリティ実態調査」2011年度調査概要
全国自治体の公式ウェブサイトについて、独自開発のウェブサイト品質解析プログラム「CRONOS2」を用いて“公開されている全ページ”を解析し、アクセシビリティの観点から評価します。
- 調査期間:2011年6月〜8月
- 調査対象:計822サイト *コンテンツ記述の特性などが原因で、解析が適切に行えないサイトを除く
- 自治体編 第6回:610(前年比92増)
- 都道府県:47
- 人口5万人以上の自治体:540(前年比92増)
- 特別区:23
- 政党編 第4回:9
- 官公庁編 第5回:179 (前年比24増)
- 中央省庁:61(前年比22増)
- 独立行政法人:104(前年比2増)
- 特別民間法人:38
- 自治体編 第6回:610(前年比92増)
- 調査方法:「CRONOS2」を用いて各ウェブサイトのトップページよりリンクを巡回し、同一ドメイン内のHTML内容を解析。
- 分析方法:「CRONOS2」の各種収集データのうち、以下のデータにより対象サイトの対応状況を分析し、調査対象をAレベル〜Eレベルの5段階で評価(Aレベルについては別途5段階に細分化)。
- 画像代替:画像に対する代替テキストの付与状況
- 構造化:見出し、箇条書きなど文書構造に関するHTMLの記述状況
レベル | 評価 |
---|---|
A | サイト全体で画像代替・構造化ともに十分対応している |
B | サイト全体で画像代替・構造化ともに対応している |
C | 画像代替・構造化ともに対応に着手している |
D | 画像代替が不十分である/構造化の着手が遅れている |
E | 画像代替が不十分なページが極めて多い |
2011年発表予定
- 政党編 第4回:7月中旬
- 官公庁編 第5回:7月下旬
- 自治体編 第6回【速報】:8月中旬
- 自治体編 第6回:9月上旬
調査結果発表セミナー開催予定
自治体編第6回の開催概要は7月中旬に掲載します。
- 2011年7月29日(金) 官公庁・独立行政法人編 第5回 発表セミナー
- 2011年9月2日(金) 自治体編 第6回 東京会場
- 2011年9月6日(水) 自治体編 第6回 大阪会場
A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査について
アライド・ブレインズは、本調査を通じて「すべての公共機関ホームページが使いやすくなること」を目指しています。
詳細はA.A.O.サイトの「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査」のページをご参照ください。
調査の目的と役割
アライド・ブレインズは、より多くの公共機関ウェブサイトが「誰にとっても使いやすい」ものとなるよう、自団体ウェブサイトの現状を認識し、改善の取り組みの指針としていただくことを目的として、2006年より毎年自主的に本調査実施・発表しています。「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査」を通じ、公共機関ウェブサイトの一層の品質改善と「すべてのサイト利用者」の利便性向上に貢献したいと考えています。
より多くの公共機関様が共通の指標として調査結果をご活用いただけるよう、2006年当初180自治体を対象にスタートした本調査は、年々調査対象を拡充してきました。2011年は中央省庁、独立行政法人、特別民間法人、政党を含む822団体の調査を開始しています。
→過去の「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査」調査結果
A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 3つのポイント
- 全ページを対象にした評価:特定ページを人為的に抽出する手法ではなく、対象全サイトの最下層ページを含む全ページを漏れなく調査
- 解析システムによる客観的な評価:独自開発の解析システムにより、数値で客観的・統計的に到達レベルを判定
- 5年間約2700の実績:公共機関全体あるいは団体ごと、種別ごとに、経年変化を蓄積
公共機関ホームページのアクセシビリティ品質について
2006年より5年間にわたり自治体をはじめとする公共機関ホームページのクオリティを調査してきましたが、全体としては年々改善の傾向が見られます。当初調査では合計7割以上を占めていた到達レベル「D」「E」サイトが、2010年の第5回調査では合計4割弱に減り、「画像代替」や「ページの構造化」といった基本レベルの対応は着実に進んでいると考えられます。
しかし、「JIS X 8341-3:2010」「みんなの公共サイト運用モデル」といった公共機関が遵守すべき基準に照らし合わせると、それらは考慮すべき点のごく一部にすぎません。全ての公共機関ホームページがアクセシビリティの出発点である「A」レベルに到達し、一層使いやすくなるために、本調査結果を指標としてお役立ていただければと願っております。
第1回〜第5回調査の経年変化
本調査での発表を希望されない自治体ご担当者様へ
「A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 自治体編第6回」にて、貴団体ホームページに関する解析調査結果の公表を希望されない場合は、下記お問い合わせ先までご一報ください。
本プレスリリースに関するお問い合わせ
アライド・ブレインズ株式会社 担当:目次(めつぎ)・大久保・清水
Tel:03-3261-7431 Fax:03-3261-7432 e-mail:office@aao.ne.jp
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