国のホームページ約6割がJIS規格最低基準に満たず
- 21の府省等で1万ページ以上の改善が必要 -

【プレスリリース】 報道関係者各位

2012年7月3日
アライド・ブレインズ株式会社

アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役:大野勝利、以下、アライド・ブレインズ)は、この度、国(府省庁、国会、裁判所等)のホームページ49サイトの全ページを対象に、高齢者・障害者のホームページ利用への配慮(ウェブアクセシビリティ)に関するJIS規格(JIS X 8341-3:2010)への対応状況を調査しました。

本調査で、国のホームページの約6割に、JIS規格で最低限遵守すべき「達成等級A」の問題が確認されました。

調査の背景

昨年の東日本大震災を機に、「公共機関がインターネットを通じて発信する情報が、高齢者や障害者を含む全ての人々が利用可能であること」の重要性が再認識されています。昨年4月には、総務省より「みんなの公共サイト運用モデル(2010年度改定版)」が公開され、全ての公共機関が2013年度末までにJIS規格の達成等級A、2014年度末までに達成等級AAへ準拠することが求められています。

総務省チェックツールの基準で公開されている全ページを調査

本調査は、弊社が開発した「全ページJIS検証プログラムAion(アイオン)」を用い、49サイトの公開されている全ページを対象に、JIS規格対応を調査しました。
Aionは、総務省が開発し広く一般に無償提供しているJIS規格対応検証ツールmiChecker(エムアイチェッカー)のチェック項目と基準で、公開されている全ページを一括で検証するものです。

調査結果概要

本調査では、49の府省等サイトについて、平均56.5%のページでJIS規格の達成等級Aの対応に問題があることが確認されました。
また、21の府省等サイトで、達成等級Aに「問題あり」のページが1万ページ以上あることが確認されました。「問題あり」のページ数は、最も少なかったサイトで1ページ、最も多かったサイトで134,219ページでした。
達成等級Aに該当する25の達成基準の中で、特に「問題あり」のページの割合が高かったのは、以下2つの達成基準でした。(図1参照)

図1:達成等級Aの達成基準別「問題あり」のページ割合
(問題の多い達成基準上位10位)

図1のグラフ。クリックしてテキスト説明文へ。

調査概要

1調査対象

.e-Gov(イーガブ)の下記ページに掲載の49団体の公式ホームページ。

  1. 「各府省・独立行政法人等のホームページ」
  2. 「国会・裁判所等関連サイト」

※各団体名からリンクしているページに掲載されている地方支部局や独立行政法人等の関連サイトは対象外

【対象49団体(e-Govでの掲載順)】
首相官邸、内閣官房、内閣法制局、国家公務員制度改革推進本部、人事院、内閣府、宮内庁、公正取引委員会、国家公安委員会、警察庁、金融庁、消費者庁、復興庁、総務省、公害等調整委員会、消防庁、法務省、検察庁、公安調査庁、外務省、財務省、国税庁、文部科学省、文化庁、厚生労働省、中央労働委員会、農林水産省、林野庁、水産庁、経済産業省、資源エネルギー庁、特許庁、中小企業庁、国土交通省、観光庁、気象庁、運輸安全委員会、海上保安庁、環境省、防衛省、会計検査院、衆議院、参議院、裁判官弾劾裁判所、裁判官訴追委員会、国立国会図書館、裁判所、日本銀行、財団法人地方自治情報センター(LASDEC)

2.調査期間

2012年5月22日〜6月4日

3.調査方法

アライド・ブレインズが開発した「全ページJIS検証プログラムAion(アイオン)」を用い、49サイトの公開されている全ページを対象に、JIS規格対応を調査した。
Aionは、総務省が開発し広く一般に無償提供しているJIS規格対応検証ツールmiChecker(エムアイチェッカー)のチェック項目と基準で、公開されている全ページを一括で検証するもの。
なお、本調査はmiCheckerの基準により、明らかな問題があると特定された箇所について集計を行った。

【ウェブアクセシビリティについて】
高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人でも、年齢的・身体的条件に関わらず、ウェブで提供されている情報にアクセスし利用できること。ウェブアクセシビリティ配慮のの基準であるJIS X 8341-3:2010が2010年8月に改正公示された。特に、官公庁や自治体をはじめとする公的機関のホームページは、総務省が2011年4月に発表した「みんなの公共サイト運用モデル」に示された期限を目安に、JIS X 8341-3:2010に対応することが求められている。

【総務省「miChecker」について】
総務省が開発し広く一般に無償提供している改正JIS対応のウェブアクセシビリティ検証ツール。1ページずつ検証を行う。2011年には総務省より全国自治体に配布された。

【Aionについて】
公共機関のウェブアクセシビリティ検証のために総務省が開発し全国自治体へ配布したページ検証ツール「miChecker(エムアイチェッカー)」のチェック項目と基準に基づき、ホームページの全ページを一括して検証するプログラム。総務省の公開するmiCheckerのソースコードを活用しアライド・ブレインズが開発。

【アライド・ブレインズ株式会社について】
調査・コンサルティングファーム。ウェブサイトの品質確保・向上に関し、総務省推進プロジェクト支援、官公庁・自治体・企業のコンサルティングなど多数の実績がある。
2004年7月「WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド」、2010年11月「Webアクセシビリティ完全ガイド」を日経BP社より刊行。JIS X 8341-3検討委員。総務省より委託を受け「みんなの公共サイト運用モデル」検討支援を担当。

【A.A.O.について】
Allied-Brains Accessibility Online。自社運営のウェブサイトを核にした、提供者と利用者のための公共機関ウェブサイト品質向上支援プロジェクト。サイト及びメールマガジン、セミナーを通じ、関連情報や支援ツール、改善支援サービスなどを提供している。

本プレスリリースに関するお問い合わせ

アライド・ブレインズ株式会社 担当:大久保、米田
Tel:03-3261-7431  Fax:03-3261-7432 e-mail:master@a-brain.com
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-8 トミービル3 2階