政党ホームページの8割以上がJIS規格最低基準を満たさず
- 11の政党で90,000ページ以上の改善が必要 -

【プレスリリース】 報道関係者各位

2013年7月2日
アライド・ブレインズ株式会社
印刷用リリース(PDF形式、394KB)

アライド・ブレインズ株式会社(東京都千代田区、代表取締役:大野勝利、以下、アライド・ブレインズ)は、この度、政党のホームページ11サイトの全ページを対象に、高齢者・障害者のホームページ利用への配慮(ウェブアクセシビリティ)に関するJIS規格(JIS X 8341-3:2010)への対応状況を調査しました。

本調査では、11の政党サイトの合計107,223ページのうち90,483ページ(84.39%)にJIS規格で最低限遵守すべき「達成等級A」の問題があることが確認されました。

調査の背景

ウェブアクセシビリティとは「高齢者や障害者といった、ホームページ等の利用になんらかの制約があったり利用に不慣れな人々を含めて、誰もがホームページ等で提供される情報や機能を支障なく利用できること」を意味します。
2013年4月19日にインターネット選挙運動解禁に係る公職選挙法の一部を改正する法律が成立し、7月21日に投票が行われる参院選からインターネットを利用した選挙運動が解禁されました。

また、2006年12月に国連総会で採択された障害者権利条約を批准するために、障害者基本計画の改定検討が進められており、2013年6月19日には障害者差別解消法が国会で可決、成立するなど、関連する法制度整備の取組みが行われています。
誰もがホームページ等で提供される情報を支障なく取得できるようにするために、ウェブアクセシビリティの対応があらためて注目されています。

総務省チェックツールの基準で公開されている全ページを調査

本調査は、弊社が開発した「全ページJIS検証プログラムAion(アイオン)」を用い、11サイトの公開されている全ページを対象に、JIS規格対応を調査しました。
Aionは、総務省が開発し広く一般に無償提供しているJIS規格対応検証ツールmiChecker(エムアイチェッカー)と同じチェック項目と基準で、公開されている全ページを一括で検証するものです。

調査結果概要

本調査では、11の政党サイトの合計107,223ページのうち90,483ページ(84.39%)にJIS規格の達成等級Aの対応に問題があることが確認されました。国の機関のホームページ(2013年6月20日に結果発表)、都道府県ホーページ(2013年6月27日に結果発表)の調査は、いずれも約6割に問題があるという結果でしたが、政党のホームページではより多くの割合で問題があることが確認されました。また、問題のあるページの割合は、最も少なかったサイトでも56.70%と半数を超えており、5サイトについては全てのページに問題があることが確認されました。(表1参照)

表1:政党別の達成等級Aに問題があるページの割合
(問題の割合が少ない順、50音順)
政党名問題あり(割合)
社会民主党56.70%
みんなの党73.28%
日本共産党中央委員会78.06%
みどりの風93.59%
公明党98.87%
民主党99.99%
自由民主党本部100.00%
新党改革100.00%
新党日本100.00%
生活の党100.00%
日本維新の会100.00%

達成等級Aに該当する25の達成基準の中で、特に「問題あり」のページの割合が高かったのは、以下2つの達成基準でした。(図1参照)

 図1:達成等級Aの達成基準別「問題あり」のページ割合
(問題の多い達成基準上位9位)

図1のグラフ。クリックしてテキスト説明文へ。

調査概要

1.調査対象

総務省ホームページ「総務省 なるほど!政治資金 政治団体名簿」政党・政治資金団体の「政党・政治資金団体一覧 (平成25年4月22日現在)」の「政党」に掲載されている団体のうち、2013年6月1日時点で公式ホームページを開設していることを確認できた11団体。

【対象11団体(政党・政治資金団体一覧での掲載順)】
公明党、社会民主党、自由民主党本部、新党改革、新党日本、生活の党、日本維新の会、日本共産党中央委員会、みどりの風、民主党、みんなの党

2.調査期間

2013年6月17日〜6月18日

3.調査方法

アライド・ブレインズが開発した「全ページJIS検証プログラムAion(アイオン)」を用い、11サイトの公開されている全ページを対象に、JIS規格対応を調査した。
Aionは、総務省が開発し広く一般に無償提供しているJIS規格対応検証ツールmiChecker(エムアイチェッカー)のチェック項目と基準により、公開されている全ページを一括で検証するもの。
なお、本調査はmiCheckerの基準により、明らかな問題があると特定された箇所について集計を行った。

【本調査について】
本調査は、2013年6月20日に結果を発表した国(府省庁、国会、裁判所等)、6月27日に発表した都道府県、本日結果を発表した政党のほか、政令市のホームページを対象に実施しており、今後結果を発表してまいります。

【ウェブアクセシビリティについて】
高齢者や障害者といった、ホームページ等の利用になんらかの制約があったり利用に不慣れな人々を含めて、誰もがホームページ等で提供される情報や機能を支障なく利用できること。ウェブアクセシビリティ配慮の基準であるJIS X 8341-3:2010が2010年8月に改正公示された。

【JISの達成等級・達成基準について】

【総務省「miChecker」について】
総務省が開発し広く一般に無償提供しているアクセシビリティチェックツール。1ページずつ検証を行う。

【Aionについて】
総務省が開発し提供しているアクセシビリティチェックツール「miChecker(エムアイチェッカー)」のチェック項目と基準に基づき、ホームページの全ページを一括して検証するプログラム。総務省の公開するmiCheckerのソースコードを活用しアライド・ブレインズが開発。

【アライド・ブレインズ株式会社について】
調査・コンサルティングファーム。ウェブサイトの品質確保・向上に関し、総務省推進プロジェクト支援、官公庁・自治体・企業のコンサルティングなど多数の実績がある。
2004年7月「WebアクセシビリティJIS規格完全ガイド」、2010年11月「Webアクセシビリティ完全ガイド」を日経BP社より刊行。JIS X 8341-3検討委員。ウェブアクセシビリティ基盤委員会WG1及びWG3委員。総務省より委託を受け「みんなの公共サイト運用モデル」検討支援を担当。

【A.A.O.について】
自社運営のウェブサイトを核にした、提供者と利用者のための公共機関ウェブサイト品質向上支援プロジェクト。サイト及びメールマガジン、セミナーを通じ、関連情報や支援ツール、改善支援サービスなどを提供している。

本プレスリリースに関するお問い合わせ

アライド・ブレインズ株式会社 担当:米田、大久保
Tel:03-3261-7431  Fax:03-3261-7432 e-mail:office@aao.ne.jp
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-8 トミービル3 2階