ウェブアクセシビリティ向上への取り組み
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1. 障害者・高齢者にとってのウェブ
障害者にとってのネット利用の重要性
ホームページは高齢者・障害者にとって、重要な情報源になりつつあります。
特に外出困難な障害者にとってネットは社会との大切な接点となっています。
障害者が入手できる情報が格段に広がりました。
視覚障害者の場合
これまでの情報入手
- 新聞・雑誌、行政広報等(録音テープ版、点訳版)
- その他書籍(対面朗読サービス、録音図書)
ウェブによる情報入手
- 晴眼者とほぼ同じタイミングで情報が得られる
- 自分で情報を検索したり、自分の好みの情報を得られる
- 情報を得るまでに時間がかかる
- 他人の力を借りる必要がある
高齢者・障害者のウェブ利用時の問題
高齢者や障害者がウェブを利用する時には、様々な問題や困難に直面します。
全盲の人の場合−利用環境
「音声読み上げソフト」や「点字ディスプレイ」などを利用しています。
これらの補助装置では、ウェブのテキスト情報しか扱えません。
全盲の人の場合−ウェブの問題点
ページの作りによっては、まったく読み上げができないことさえあります。
- 画像などに代替テキストが入っていないと、どのような画像があるのか知ることができません。
- ページの全体像をつかむことが、容易ではありません。
知的障害の人の場合
条件は人それぞれですが、文字情報が理解しにくい場合が多いと言えます。
文字情報(文章)は理解できない人にも、イラストや音声での説明は比較的理解されやすいようです。
- 視覚障害者への配慮とは異なる配慮が必要になります。
- できるだけ、イラストや音声の説明を併用または選択できることが望まれます。